よく「子育ては力を抜いて」とか「手を抜くことが大事」と言いますが
初めての育児ってそこが難しいんですよね。
私の経験だけですけど。
「手を抜いてこの子に何かあったらどうしよう。」って小さな身体が不安で不安で。
一人目から手を抜けてたら身体も心もどんなに楽だったろうなぁ。とふと思います。
完璧主義の子育て
一人目を生んだのはまだ20代でした。
何歳で産んでも初めて授かる生命を大事に大事に育てていきたいという気持ちは同じだと思いますが、私の場合はそれと同時に「ちゃんとしないと!」という気持ちが強かったです。
いま振り返ると原因は親戚付き合いにありました。
身近にいた父方の親戚は人の陰口ばかり。
我が家のこどもが一番秀でているというアピールが強く、孫の悪いところがあると
「〇〇(自分のこども)はこんなことなかったから、嫁譲りだわ。」
自分の兄弟に対してすら、その場ではニコニコ、その場からいなくなった途端に陰口を言いだします。
10代のころから親と折り合いが悪かった私は、そんな親戚が嫌だなぁ思いつつ他に居場所がなかったので家にお邪魔してはそんな話しを聞かされていました。
こどもが産まれるまでは「へぇー。」と聞き流すことが出来ていたのに、いざ自分のこどもが産まれると「ちゃんと出来ていないと陰口言われる!」という考えが頭から離れず、完璧を求めるように。
育児書を読んだりネットで検索しまくって
”沐浴は何時ごろが最適か”
”赤ちゃんの生活リズムは?”
”何時間寝るのがいいの?”
”泣いてる理由が分からない”
などなど、子育てに正解なんてないのに、正解を探して日夜スマホが手放せませんでした。
母性本能って最強
出産後はホルモンの影響なのか、初めのうちは多少寝不足でも身体が疲れていても食事が取れていなくても赤ちゃんと接することに影響はありませんでした。
「育児やるぞー!」という気合いでアドレナリンが溢れていましたからね。
でも身体は正直です。
寝不足があまりにも続くとふらっふら、寝たいけど眠れない。
一人目の子は特に睡眠を上手く取らせてあげられなかったなぁと申し訳ない気持ちでいっぱいです。
寝かしつけが下手で背中スイッチがすぐ発動してしまうので、寝るまでが長い。
やっと寝たと思ったらモロー反射で泣いちゃうの繰返し。
分からないことがあればあんなに検索してたのに、なぜかモロー反射は解決策があると思わず検索しませんでした。
寝たら寝たで「ちゃんと息してるかな?」とドキドキして鼻に手を当ててみたり。
結果、モロー反射が収まるまでの数か月は寝不足過ぎて本当につらかったです。
背中スイッチが発動されるとまた寝かしつけのやり直しになるので、あぐらをかいて抱っこしたまま、壁にもたれかかって私も一緒に睡眠という今考えると何事もなくてよかったなと思うようなことをよくやっていました。
赤ちゃんが泣いてる=気持ちを理解してないと思っていたので泣き声に敏感になって。
でも何で泣いてるのか分からない。
「抱っこもダメ、授乳もダメならあとは何??分からないー!眠いー!私も泣きたいー!」とちゃんと出来ない自分に苛立つ時が多々ありました。
みんなそれぞれ。必要のない比較。
寝がえりやつかまり立ちの時期なんてみんなそれぞれ違っていいのに、早い月齢で出来た話しを聞いたりすると、急に自分のこどもが劣って見えたりしちゃって。
比べなくていいのに、比べちゃうんですよね。
離乳食も本に載っている通りのメニューを載っている通りの量を食べさせようと必死でした。
湯通しとか裏ごしとか、よくやってたなぁ。
幸いにも食欲はいつも旺盛で何でも食べてくれて野菜大好き。
いまだに虫歯が出来たことがないのは食生活のおかげだと思っていて、食事に関してだけは後悔がありません。
以心伝心
そんな一人目育児の辛さと後悔から二人目は躊躇していましたが、ありがたいことに授かることが出来、無事出産となりました。
一人目の時と違い、上の子も見ながらの育児。しかも私は30代。体力も落ちてるし。
どれだけ大変になるか想像してドキドキしてましたが
二人目はとっっっても楽でした。
赤ちゃんが泣いてて理由が分からなくても
「泣きたいときもあるよね~」
離乳食が進まなくても
「食べたくない気分もあるよね~」
成長したな、私。
一人目で経験したからというのもありますが、たっぷり寝てくれる子だったので身体が楽だったからというのもあるかもしれません。
それでも長時間抱っこで肩も腰もバッキバキ。
そんな状況すら楽しめる余裕があって、つらいことを歌にして上の子と楽しく歌いながら過ごしていました。
こどもと接する中で出来た即興、いつか動画で披露したいぐらいです。